皆さんはキューティクルが再生できないことを知っていましたか?パサパサの髪の毛だと老けて見えてしまい、どうにかしたいと思う方もいらっしゃると思います。キューティクルを守り、補修していく方法について調べてみました。

髪の毛のキューティクルって?再生できる?

皆さんはキューティクルについてどのくらい知っていますか?CMで耳にする事も多い言葉なので、艶やかで美しい髪の毛を想像する方が多いと思います。髪の毛に艶がある女性はとても素敵ですよね。髪がパサついてしまうと年齢も高く見えてしまうことがあるそうです。

キューティクルとはどんなもので、パサパサになってしまった髪のキューティクルは再生できるのでしょうか?髪の構造やキューティクルが壊れる原因、修復の仕方について詳しく知って美髪を目指していきましょう。

キューティクルの意味と役割って?

そもそもキューティクルとはどういうもので、どんな役割があるのでしょうか。詳しく学んでいきましょう。

髪の表皮にあたる組織

日本人の髪の太さの平均値は0.07mm~0.10mmで、大きく分けて3つの層からなっています。キューティクルとは、層の一番外側である表皮にあたる組織のことで、中間部はコルテックス、中心部はメデュラといいます。

キューティクルの主成分はたんぱく質で、髪の艶や光沢を左右する部分です。形は魚のウロコのような形をしており、肉眼では見えないほど小さな1枚が重なり合って髪の内部組織を守っています。キューティクルは一人一人形が違うため、指紋のように誰の髪の毛であるか判定することができます。

外部刺激から髪を守る

キューティクルは髪の層の一番外側で内部のタンパク質や水分を保護し、外部からの刺激から守る鎧のような役割をしています。外部刺激とは、具体的にはブラッシング等の物理的刺激や、水や薬剤といった化学的刺激のことです。外部刺激を受け続けるとキューティクルが壊されて内部を守れなくなってしまいます。

髪に艶を与える

キューティクルの表面には18MEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質が存在します。18MEAは身体から排泄される天然の油分のようなもので、天然のシリコンと表現できます。この脂質はミンクの毛にもある成分で、髪を艶やかにして指通りを良くする役割を果たしています。

整っている状態が健康な毛髪

艶のある健康な髪の毛はウロコ状のキューティクルが密接に重なり合い、きれいに整っている状態です。逆に傷んだ髪の毛はキューティクルが剥がれ落ちていたり、乱れている状態です。

キューティクルの重なり方で髪質も変わり、硬い毛はウロコ状のものが10枚程度、やわらかい毛は3枚程度が重なっています。キューティクルそのものは無色透明ですが重なり方で見た目も手触りもだいぶ変わってきます。

キューティクルが壊れるとどうなるの?

キューティクルの持つ役割は髪の艶や健康にとっても大切なものだとわかりましたが、そんなキューティクルが壊れてしまった場合、どのような状態になるのでしょうか?また、再生は可能なのでしょうか?調べてみました。

水分を保持できない

キューティクルは髪の内部の潤いを一定に保つために、温度や湿度が高いと開く性質があります。キューティクルに刺激が加わり続けると、破壊されて内部のタンパク質や水分を保護できなくなります。この状態になると、髪質がパサパサになったり、切れ毛や枝毛でゴワゴワして広がる等の髪のダメージの原因となってしまいます。

光沢と柔軟性がなくなる

キューティクルの表面にある18MEA(18-メチルエイコサン酸)等の脂質は、ウロコ状のキューティクルを接着する役目を持っています。髪の毛の油分として摩擦を軽減し、艶と潤いのある手触りを与えてくれます。これが不足すると、油をさしていない機械の歯車のように滑りが悪くなり、摩擦が生じて艶や柔軟性が無くなってしまいます。

再生できない

髪の毛は肌のように生きている細胞ではないので再生する能力は持っていません。一度傷めると自然に治る事は無いので、放っておくと外部刺激によりどんどん酷いことになってしまいます。あまりにも酷い場合は傷んだ毛先をカットするという手段も選択肢の一つですが、切りたくない方は応急処置としてトリートメントやオイルで保湿対策をしましょう。

今パサつきが酷い状態でも、日々髪の毛は伸びているので、新しい根元のキューティクルを守る事はできます。日頃のお手入れでキューティクルを守り、今以上に傷みを進行させないように心がけましょう。

キューティクルが壊れる原因は?

キューティクルが壊れる原因はたくさんあります。壊れてしまったら再生できないキューティクルを守るためにも、壊れる原因となる外部刺激がどのようなものなのかを知って対策していきましょう。

紫外線

キューティクルは紫外線の熱によって剥がれやすくなってしまいます。キューティクルの表面にある18MEAが熱で失われ、キューティクル同士の結びつきが弱くなることが原因です。

また、紫外線は髪の毛の内部のコルテックスに作用する事でメラニンを分解し、髪色を変色させることがあります。特に髪の毛が濡れていると色が抜けやすく、日差しの強い海で髪の毛を濡れたままにしておくと、髪表面や毛先が色落ちしやすくなります。

頭部は身体の中で最も紫外線を受けやすい場所です。髪の毛だけではなく頭皮の老化にも繋がります。日差しの強い日に長時間外に出る際には、日傘や帽子、髪にも使える日焼け止めスプレー等できちんと対策するようにしましょう。

パーマやカラー

パーマやカラーはキューティクルを開いて薬剤を浸透させるので、何度も繰り返す事でキューティクルが剥がれやすくなり、最終的には完全に剥がれて保護できなくなってしまいます。アルカリ性の刺激の強い薬剤なので毛髪だけにとどまらず、頭皮にもダメージを与えます。

美しい髪を保つためにはパーマやカラーはなるべく控えたいところですが、おしゃれやヘアスタイルのイメチェンにも欠かせないものですよね。その場合は、パーマとカラーを同時に行わない、ダメージ軽減のためになるべく期間を空ける、施術後のヘアケアやトリートメントをしっかりする、ということを心がけて行いましょう。

洗浄力が強いシャンプー

洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると、髪に必要な成分まで洗い流してしまいキューティクルを傷めやすくなります。また、頭皮に必要な油分も洗い流してしまい、フケやかゆみ等の頭皮トラブルの恐れもあります。頭皮にとって皮脂は詰まりやべたつきの原因にもなりますが、適度な皮脂がある事で外界の刺激から守られています。

清潔にしようとシャンプーをしているのに髪を傷めてしまっていたら嫌ですよね。シャンプー選びの際にはできるだけ洗浄力の優しいシャンプーを選ぶようにしましょう。具体的には、必要な皮脂を残しながらよごれを優しく洗い流してくれるアミノ酸配合のシャンプーがおすすめです。

ドライヤーの熱

キューティクルは熱に弱い性質があるため、ドライヤーの高温の熱を当て続けると傷んでしまいます。髪の限界温度は60度だといわれています。一般のドライヤーは高温が120度ぐらいのため、かなりのダメージに繋がっています。最近話題の低温ドライヤーを利用するのもおすすめです。

また、温度だけではなくドライヤーをあてる時間にも注意が必要です。高温を長くあてすぎると髪を傷めてしまいます。事前にタオルドライをしてドライヤーの時間を短くするようにしましょう。

ブラッシング

乱暴なブラッシングは摩擦で静電気が起き、キューティクルを剥がす原因となります。特に濡れた髪は摩擦に弱いので気をつけましょう。

そもそもブラッシング時に静電気が起きる理由として、髪の毛はプラスの電気を帯びている事が多く、ブラシが対局であるマイナスであれば擦れた時に静電気が起こる仕組みになっています。よくホテルに常備されているようなブラシは塩化ビニールでできていることが多く、このような素材は静電気を起こしやすいので材質にも注意が必要です。

静電気の対策としては、ブラシを水で軽く濡らしてからブラッシングする、トリートメントを使う、マイナスイオンドライヤーを使用して髪の毛をマイナス寄りにする等が考えられます。

キューティクルの修復はどうすればできる?

キューティクルの再生はできなくても、それ以上傷まないように補修することはできます。具体的にどのようにすればいいのかをチェックしていきましょう。

ブラッシングをする

乱暴なブラッシングは摩擦で髪を傷めますが、正しいブラッシングをすると髪を健康へと導く3つの嬉しい効果が期待できます。髪のほつれを取り除きフケやよごれを落とす整髪効果、根元からブラッシングをする事で頭皮の皮脂を髪全体に行き渡らせる艶出し効果、頭皮を適度に刺激する事で血行が良くなるマッサージ効果です。

また、シャンプー前にブラッシングをすることで頭皮と髪のよごれのほとんどを落とすことができます。洗浄効果もアップして抜け毛を防いでくれるのでシャンプー前にブラッシングをする習慣をつけましょう。

キューティクルは根元から毛先に向かって重なっているので逆らうようにブラッシングをしないようにしましょう。まずは毛先のもつれをほぐして、指通りを良くしてからゆっくりとブラッシングすることが大切です。

ドライヤーを上手に使う

キューティクルは熱に弱いからといって自然乾燥にしてしまうと無防備な状態が続き髪を傷めやすくしてしまいます。ドライヤーを上手に使ってできるだけ早く乾かすことが大切です。

乾かすときのポイントは、まずタオルドライで水分をしっかり取ってから、頭皮から先に乾かすことです。タオルドライをすることによってドライヤーの時間を短縮できます。頭皮には皮脂が分泌されているため濡れたままにしておくと地肌によくありません。

ドライヤーは髪から20cm以上離し、同じ場所に長時間当て続けないようにしましょう。美容師さんのようにドライヤーを左右に振りながら、キューティクルの向きに沿って根元から当てるのがコツです。8割程度乾かしたら、最後に冷風を当てるとキューティクルが引き締まって艶が出やすくなります。

頭皮マッサージ

シャンプーは髪を洗うことがメインではなく、頭皮の皮脂汚れを取り除くことが本来の目的です。髪をごしごし洗ってしまうのは、摩擦に弱いキューティクルを壊してしまう原因となります。健康な髪のためにも頭皮マッサージをして血行を良くし、頭皮を清潔に保ちましょう。

具体的な方法として、まず手の平でシャンプーを泡立て、地肌につけて指通りを良くします。次に、指の腹を使って円を描くように地肌をマッサージしていきます。この時、爪を立てたり力を入れすぎたりしないように注意しましょう。最後に毛先に向かって指を通して髪を洗います。

毎日のシャンプーに数分取り入れる事で、血行が良くなり健康な髪の毛の成長を促します。

たんぱく質を補う

キューティクルの主成分であるたんぱく質を補うことで、本来の髪質を取り戻す事が期待できます。トリートメントには髪の毛から流れ出したたんぱく質を補う役割があります。成分にヒアルロン酸、アミノ酸、加水分解コラーゲン、加水分解シルク等と表示されたトリートメントは特におすすめです。

頭皮と髪の乾燥を防ぐ

髪の乾燥にばかり目がいってしまいがちですが、頭皮の乾燥を防ぐ事も髪にとって大切な事です。頭皮が乾燥していると、髪の毛まで潤いが行き渡らなくなってしまいます。

シャンプーのやり過ぎは刺激が強く乾燥を招くため、一日一回までに抑えましょう。髪の保湿方法としてはトリートメントが有効です。トリートメントをする際には蒸しタオルを頭に巻いて10分くらい待つと髪に浸透しやすくなります。

頭皮も顔と同じ皮膚であるため、化粧水で保湿する事も可能です。頭皮専用の化粧水やローションも出ているので利用してみましょう。また、乾燥を防ぐ方法として、オイルを使用するのもおすすめです。タオルドライ後にオイルを少量手に取って地肌と髪に揉みこんで馴染ませましょう。

日頃の意識とケアでキューティクルを守りましょう!

いかがでしたか?今まで間違ったお手入れをしていなかったでしょうか?一度壊れてしまったキューティクルは再生できないとはいっても、ダメージを最小限に抑える、ダメージを補う、頭皮ケアで新しい髪を守る等を心がけることで艶のある健康な髪へ近づけることができます。

まずはキューティクルの壊れる原因や対策を意識する事から始めて、艶やかで美しい髪を手に入れましょう。